
「 補修作業のあり方 」
上は、石材タイルサンプルですが、
右下角の欠けをエポキシにて補修済みです。
エンボスはリューター・Pカッターにて加工。
実際、現場の場合、
このタイルが屋内なのか、屋外なのか、壁なのか、床なのか等
状況によって、補修に使用する塗料や材料が変化します。
充填剤は、ポリか、エポキシか、樹脂か。
屋外であれば、2液塗料にするのか、調色済み樹脂にするのか。
屋内であれば、エナメルでも可能なのか、など・・。
これらの選択は、
作業する人によりそれぞれ異なるため、
正解はありません。
でも、現場環境や素材状態などにより、
補修の方向性は、おのずと絞られてきます。
その方向性を突き詰めていくと、
色々な素材を補修する事が可能となります。
作業自体は地味ですが、
結果的には、作業ゴミが少量の為エコであり、
低コストの経済的な仕事ではないかなと思います。
ただ、作業レベルは人によりバラつきがある事も事実であり、
作業の終了点をいかに高く掲げて取り組み続けられるか、
という課題は、常に存在します。

上の写真が、エポキシ部分の塗装後のサンプルです。
こういう石材などの場合、元の状態のままでなく、
よりリアルに見えるように、
色合いや形状を変更する場合もあります。
また、石材に塗装?と思われる方も見えると思いますが、
屋内で日光が直射でなく、尚且つ目立たない場所、
人の行動が及ばない場所であり、石の種類、
予算、作業時間の制限等の条件の組み合わせによっては、
有りかな、と自分は思います。
(異論は、承知の上です。)
現場状況次第なので、断言はできません。
まあ、屋外のサイディング等ではまず使えないです。
色抜けしてしまいます。
補修作業は、マニュアルがないため、
いかなる結果も、施工者のアイデア・方法次第という
おもしろくも非常にシビアな仕事だと考えます。
スポンサーサイト