ローボードの鉤裂きキズ補修

今回、お預かりしたローボード。

一部に、大きな鉤裂きキズ有り。
何かを、引きずった跡？



この天板は無垢ではなく、
ベニヤ板に、
集成材調オレフィンシートを貼ったモノ。

シートが捲れあがって、ベロベロ。



捲れあがったシートを除去後、
下地ベニヤ板を研磨＆スムージング。

パテ表面成形＋導管スジ彫り。
塗料で埋まる事を踏まえて、
少し、大げさ気味に。

第１下地色。
チョット、白過ぎ？



集成材パターンを、
各々、マスキング。
各々、塗り分け。
各々、重ね吹き。



天板から塗装開始。
木口にて塗装完了。



マスキングを剥がして、
リペア完了。



中腰から。



立ち位置、見下ろし。
ん、チョット赤い？
過希釈のシンナー焼け？



接写。



今回は、木目描き無し仕様。

ほぼ、点画に近い木目の場合、
描き込まずとも、スジ彫りとガン調整で、
それっぽく表現可能。

色温度が合っている各種濃色を、
乾燥後の色変化を踏まえつつ、
重ねる度合いが、ポイント。

段々、周囲と馴染んで、
吹いている箇所がわからなくなっていく過程は、
毎回、楽しい。

反面、色温度がハズレた場合、
テンション直球降下だけど。