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27 2014

ナニ革? 其の弐

P1000884_convert_20140721130443.jpg (其の壱からの続き)

上の写真は、左がこんにゃく糊塗布後のモノ、右が塗布前のモノです。
違いが分かりやすいように揉み紙にしてみました。

よく見ると、左の方が右より少しツヤが上がって、
シワのラインがクッキリしているのがお分かり頂けると思います。
ただ、これは見やすくする為にかなりの量のこんにゃく糊を塗布してます。
こんなに違いが判るまで塗らなくても、効果はありますので。

モサモサの紙がチョットシャキッとする感じがわかって頂ければ、
と思います。


P1010003_convert_20140721130807.jpg

4色の紙にたっぷりと糊を塗布乾燥後。

揉み紙にしてから、チョットオリジナルな和モダンな紙に変えてみようと・・
なぜかふと思いつき、
アレコレ考え、柿渋・粉末顔料等を準備。

一度に濃く塗ってしまうと、色の変更がきかなくなるので、
かなり希釈してから塗布・・・。

ん?いま一つ色乗りが悪い・・。
???


あ。
こんにゃく糊を先に、しかもたっぷり塗ってしまったせいで、
その上からは弾かれて色が乗らないみたいです。

いきなりの失敗。
気づくのが遅かった。頭の中のイメージが崩れていく感じです。

しかし、もう塗ってしまったので工程を続けます。
塗っては乾かしを繰り返し、塗り方や量を変えつつ、
なんとか、均一に色が乗るまでやってみた結果。


P1010006_convert_20140721131300.jpg

完成。

・・・・・・・・・・。

おせじにもキレイとは言えません。

粉末顔料の黒が染み込まずにマダラに残るんで、
塗るたびに汚くなっていくのは、さすがに作業途中でやめようかと。
でも、失敗の中に成功が埋もれているモノだ、と勝手に思い込んで・・。


今回は、埋もれてなかったです・・。

おまけに、柿渋の乾燥後のツヤだし効果で、グロテスク感も表現してしまいました・・。
最初の優しい紙が、ゴワゴワの紙に変わってしまいました。
しかも、エンボスがボコボコとコブみたいです。

写真では、テカリが抑えられていますが、実際はもっと、
ワニ革モドキ風です。
ワニ革というより、恐竜革っぽいですかね。
見たことないですけど。

こんな失敗な実験でもやってみると、色々発見はあるんで、
あながちムダではないかな、と思います。
かなり苦労してできたこれらの紙は、この後、
作業場の壁にデザイン張りして使いました。
壁に張ってみると、それほど違和感がなかったので、
良しとしましょう。と、自分に言い聞かせつつ。

P1010018_convert_20140827164955.jpg




( あと、こんにゃく糊は日持ちせず、常温だとすぐに腐るので、
もし、作られる方は使い残りはすぐ冷蔵庫へ。
腐ると、凄まじい匂いが発生します。 )



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