fc2ブログ
21 2014

ナニ革? 其の壱

    これ。

を、お湯で溶いてよくかき混ぜ、
3時間ほど冷蔵庫でねかせると、

P1000806_convert_20140721125800.jpg   こんなのできます。

普段、和紙を使われる方は御存知かも知れませんが、”こんにゃく糊” といいます。
戦時中の風船爆弾の気球にも使用された、強化和紙をつくれる糊です。
接着剤のような強い接着力はありませんが、とろみで、はりつくといった感じでしょうか。
環境にも体にも優しい天然糊です。

この写真だと、一見エナジードリンクかと。
こんにゃく粉は天然モノなので飲めるとは思いますが、
ノドごしが、にゅるっとハナ・・・っぽいので、確認してません。
リアルでスイマセン。

粘度は、水のようなシャビシャビから、つまってペットボトルから出てこないレベルまで
粉の量で調整できます。
時間がたてば固まって、こんにゃくになるのかといえばそうではなく、
あと石灰やらなにやら入れないとダメみたいなので、お湯で溶いただけでは糊のままです。

これをどうするかというと、自分はふすまや障子に張る和紙に使います。
最近は、ハウスメーカーさんや材料屋サンも色々な紙質や加工の材料を開発されていまして、
作業する側もただ、糊つけて張ればいい、ではダメなんですね。

特にオリジナル性を追求されるハウスメーカーさんの材料は、斬新な加工がされていたり、
伝統手法と近代手法のコラボみたいな。
新建材なんかも、目まぐるしく開発されたりしてますから、紙も同様に進化してます。
そういう材料をみると、「こうくるか~」と勝手に驚いたりしてます。

ホームセンターさんで販売されているモノとはやっぱり違い、
誰でも簡単に、というわけにはいかない類も多々あるみたいです。

和紙の中にはさっと手で撫でただけでよれて毛羽立つモノや、紙漉きをわざと荒くしてあるため
裏側を水に濡らすと浸透し過ぎて表面までベチャベチャになるモノ、
一部に水気を含むと和紙の水素結合がほぐれてそこだけクッキリごわつくモノなど、
張る側としては泣きが入るモノがちょこちょこあります。

このような製品は、作業中気を付けていても、一瞬の不手際で紙がダメになったり、
また、なんとか仕上がっても、あまりキレイに見えない事があります。
(いつもではなく、初めて張る紙の初回作業におこりやすいです。
その紙の性質がわからないので・・と、言い訳しときます。)

そこで、このこんにゃく糊がいい仕事をしてくれます。
これを、紙の表面にたっぷり塗りつけて、乾かすとアラ不思議、
「触っても毛羽立たない。」、「表面の肌荒れがキレイに整ってる。」
となります。

なぜか?

糊が乾くと紙の表面に非常に薄い皮膜をつくって、
摩擦の軽減や水分の過剰な浸透を抑えてくれるからなんです。
こんにゃく粉のコーティングですね。
言うの忘れてましたが、こんにゃく粉はこんにゃく芋から作られる粉です。
食べ物が伝統手法にも通じる先人の知恵には、敬服させられます。

また、糊の濃度や塗る量によっては、艶を出す事も可能です。
手で揉んでくしゃくしゃの揉み紙にすると、効果がよくわかります。
塗らない場合は、しわの部分が毛羽だらけになりますが、
塗った場合は、しわの部分が毛羽立ちません。
和紙は、折り目がつくとその折りジワの部分がふにゃふにゃになって、弱くなります。
それが、シワはつきますが、強くなっているのが実感できます。

実際の紙張り作業では、糊の濃度や塗る量はその紙にあった調整が必要ですが、
作業後の仕上りは明らかに変わりますし、擦れにも強くなり、
作業中の不可避な現象を軽減することができます。
元の表面のムラのある細かい毛羽立ちを、しっとりと押さえてくれるといった感じなので、
風合いが変わってしまう事もありません。
糊の塗り跡もでません。

ただし、あまり濃く何度も塗るとオブラートのような厚めの皮膜ができて、
ペリペリと剥がれてきたり、塗った箇所と塗ってない箇所の境目がわかっちゃいますので、
適量で行うことが前提ですけど。

手間と時間はかかってしまいますが、どうしても。という時に使う方法です。
(通常は、元の製品のまま手を加えずに、作業方法を工夫して作業します。)

P1000882_convert_20140721131117.jpg

ただいま、濃度やら塗る回数やら塗り方やら実験中。
乾いたら、つづきのアップにて、お題の内容があきらかに。


スポンサーサイト



0 Comments

Leave a comment