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15 2015

ゴールド?フローリング退色劣化リペア

今回急遽、補修依頼頂きました、このフローリング。
工期も少ない為、早速、補修作業にかかります。

事前に、メールにて現状写真を確認済み。
が、現場で直接見てみると、退色よりフロア全体の劣化の方が心配。
一応ワックスが塗られていますが、表面がガサついて細かい劣化ヒビがイッパイ・・。

弱粘着タイプを使っていますが、
フローリング表面が剥離しないか、マスキング貼りちょっと心配。
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敷物の跡?と、
サッシ際の白化部分は、おそらく雨か結露によるものかな。
外に放置されていた材木のよう。
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リペア完了後、部屋外から。
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別角度。
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そして、このアングル。

所々、明るい色のピースがありますが、これ、
現場では、ゴールドにキラキラ光って見えています。
他のピースも、赤茶色や黄土色のベースに、
ゴールドや若干のシルバー入り。

これが、方向変色といわれるもので、
ゴールドやシルバー等のメタリック色は、外からの光を乱反射して放出する為、
見る方向や蛍光灯等の下では、色調が絶えず変化して見えます。
わかりやすく言うと、「本当の色が何色かわからない」という感じ。
無垢材は、導管むき出しの為、多かれ少なかれこの特徴を持っています。

フローリングの品質としては、
色味が深くなり高級感が出せる、とかのメリット。

しかも、このフローリングはかなり激しい方向変色のタイプ。
真上から見ると、ただの黄土色なのに、斜めから見るとゴールド。

作業的には、色相・彩度・明度を合わせつつ、
乱反射の方向性も合わせなければ違和感は消えない為、
かなり、手間と時間が必要となります。
ゴールドを塗れば同じ色になる、というものではないです。
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改めて、検証。
補修前、部屋内からの場合。
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補修後。
かなり色がつきましたが、顔料だけでは、どうしても部屋外からの写真より違和感が。
ソリッド色は乱反射しない為、人間の目にはベタ塗りに見えます。
この状態でも、何層もグラデーション塗り重ね済み。
色もピースごとに、微妙に塗り分け済み。

本来は、この状態から方向変色対策作業をするのですが、
工期の都合上と、フローリングの耐久性の問題上、厳しい旨、
依頼主様に説明して、OK頂きました。
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塗装部分、全面木目書き。
ペットボトルを切り出して作ってみたパレットが、イイ感じ。
調色しやすく、少し時間短縮できてうれしい。
使い捨ても、洗って再利用もどちらも可能。
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今回のフローリングは、腰据えて研究したいレベル。
現場は、時間との勝負なので、なかなかそうもいきませんが。

中途半端で終了。の結果でしたが、
今までの自分の対策方法を発展させるいい現場でした。

(パウダーよりフレークレベルかな。
フレークと、すりこぎ・・。
3コートっていうか4コートいってみる?
あ、フレーク用のガン、ないや・・。)

帰り道、色々とワクワクしてしまう補修屋でした。





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